北区赤羽のバレエ教室 クボタナオコバレエスタジオ

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「平和と美の使者として」森下洋子自伝

読み始めました。
「平和と美の使者として」森下洋子自伝

前書きより抜粋

バレエの稽古は「1日休むと自分にわかり、2日休むと仲間にわかり、3日休むとお客さんにわかる」と言われます。
だからこそ、一瞬一瞬に命をかけて、自分が持っている力をすべて出す。
毎日毎日薄皮を重ねていくようにコツコツ稽古する。
潔く、何も考えず、思わず、今と一つになってやってきたものをスコーンと出す。
毎日、稽古のたびに新しい音が聞こえてきます。
バレエには終わりというものがありません。だからこそ、素晴らしい、そう思います。

その一節を読んだだけで、もう…(涙)
私の中のバレエへの情熱が沸々と…!!

森下洋子さんと言えば、
我々世代のバレエ少女時代、みんなの憧れの存在✨
バレエをよく知らない人々にも名前を知られた日本を代表する世界的バレリーナです。
今でも私にとっては絶対的なバレエの女神様です。

今のようにYouTubeなどなかった時代、
たまに放送される「NHKバレエの夕べ」をお茶の間で楽しみにしていました。
録画もできなかったので、その1回1回の放送を食い入るように観ていたものです。

世界の森下洋子の生の舞台が観たくて、中学生になると親にチケットを買ってもらい、ひとりで「白鳥の湖」を観に行きました。新宿厚生年金会館だったか?文化センターだったか?

平和な時代だったのかしら…
私はよくひとりで劇場に足を運んでいました。
バレエのチケット代は高いですから、家族みんなで、とはいかなかったのです。

で、窪田奈穂子にとって忘れられない思い出がひとつあります。
あれは小学6年生、膝を痛めてバレエは辞めていた時期でしたが(今思えば…オスグットだったかも?)、
バレエ協会の公演を観にひとりで上野の東京文化会館に行ったのです。
確か「眠れる森の美女」だったと思います。
ひとりの緊張とこれから始まるグランドバレエへの期待にワクワク・ドキドキしながら、ホワイエを見渡していると、なんと、なんと、バレエ少女憧れの森下洋子さんを発見!!
少しの躊躇の後…私は思い切って森下さんに近づき、
「森下洋子先生!わ、わたしは先生の大ファンです。サ、サインをしていただけないでしょうか?」とバッグの中に入っていたサイン帳とペンを差し出したのです。

そして、サイン帳とは?
当時、卒業を控えた6年生は友達同士でサイン帳を交換してメッセージやらイラストやらを書くというのが流行っていたのですが、そのサイン帳をバレエ鑑賞のバッグに忍ばさせていたとは…
我ながらグッジョブ👍

それから、とっさに「先生!」と言った小6の奈穂子ちゃんも…えらかった💮

もとへ

森下さんが軽く頷いてくださったその時、後ろから取材かなにかの男性が「森下さん!〇〇の件で…」と割って入って来たのです。
お忙しい森下さんですもの、サインなんて無理だわと思ったら、
「こちらが先…」とササッとサインして、にっこり手渡してくださった森下洋子さん。


その心の優しさに触れ、ますます森下洋子さんが好きになったのは言うまでもありません。

ちなみに、その晩の公演はどうだったのかさっぱり思い出せません…😅

さて、
当時はバレエ雑誌もなかったので、たまにバレエ関係の本や雑誌が出版されると買いに走り、
特に森下洋子さんのこの2冊は何度も読み返しました。

表紙や中の写真(白黒ですよ!!)を見るのも楽しくて…小さな1枚の写真から多くを学んだものです。

動画ではなく、写真からバレエの美しいポーズを真似てみたりして研究する、イマジネーションをふくらませる✨
それも大切なレッスンではないかしら?と思う今日この頃です。

さて、今日もまずは新しい気持ちで稽古して…
それから、本の続きを読むとしましょう。