私が舞台で踊る事を引退したのは、今から10年前…。
2014年6月22日 クボタナオコバレエスタジオ第10回発表会でした。
選んだ演目は「オネーギン」第3幕より手紙のパ・ド・ドゥ。
Facebookの『過去のこの日』という機能でこんな写真が出てきて、思い出したのです🔎
懐かしいや〜(人*´∀`)。*゚+
10年ひと昔です。
その5ヶ月前の1月にはYUJI SATO BALLET FEATA‐3 でも踊りました。
5歳でバレエを始めて、小学5年生で膝を痛め、一度はバレエを諦めた身。
そんな私が、50歳目前で引退を決めるまで踊り続けられた事、本当にしあわせに思います。
舞台で踊らなくなっても、
レッスンに通える健康な身体とバレエへの情熱を失わず、
こうしてスタジオで教え続けられる事、本当にありがたく思います。
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小学5年生、当時かの森下洋子さんのマッサージ治療で有名だったスポーツマッサージのトクベ先生に膝の痛みを診ていただいた時、言われたのです。
「あんたみたいな子はバレエよりお勉強していた方がいいんじゃない?」と。
確かに…当時の私は学級委員をやっており、成績も優秀な方でした。
さらにトドメをさされました。
「あんたみたいな条件の足じゃ…。硬いし、曲がってるし、甲はないし。そんな子が人並みにバレエをやろうと思ったら、人の3倍!努力家の森下洋子の3倍は努力しないと人並みには踊れない。それがあんたにはできる?」と。
小学5年生の私は泣くしかありませんでした。
今の世の中だったら、子供の夢を否定して、子供の心を傷つけるとは!!と訴えられてもおかしくないレベルの発言です。
が、まぁ、トクベ先生のおっしゃる通りですから、被害者意識など持つ事もなく、私は泣く泣くバレエを辞めるしかありませんでした。
母も娘を不憫に思って悲しそうでした。
そんな私が、バレエが好きという一念だけで中学1年生でレッスンを再開し、色々な先生方との出会いのおかげでここまでバレエに携わって来られた事はありがたき不思議…です。
今ではトクベ先生に感謝すらしています。
あの時、現実をはっきり突き付けられていなかったら、甘ちゃんで怠け者の私はテキトーにレッスンし、たまにイイ役をいただいた日には勘違いのお天狗👺さんになっていたに違いありませんから。
そして、本当のバレエの素晴らしさ(厳しさも含めて)を知る事なくテキトーなところで辞めていたでしょうから。
引退して10年が経ちました。
還暦が目前に迫って来ています。
それでも…
私のバレエ人生はまだまだ続きそうです。